電気通信
電気通信とは、モールス信号をはじめ、電気的に映像、音声、文字などの信号を伝える通信である。
電気通信事業法は、「有線、無線その他の電磁的方式により、符号、音響又は映像を送り、伝え又は受けること」と定義している。
また、放送は公衆に向けた通信の送信とされ、電気通信の部分集合であるが、しばしば並立するものとして言及される。
有線通信・無線通信という区分があるが、現在の通信ネットワークは有線・無線を利用環境によって構築している。
英語ではテレコミュニケーション (telecommunication) と呼ぶが、この場合は電気に限らず、通信の目的で遠隔地に信号を伝送すること全般を指す。以前は、狼煙、トーキングドラム、腕木通信、手旗信号、回光通信機などを利用したが、今では電気通信がメインであり、電話機、テレビ、ラジオ、コンピュータといった機器を使用する。電気通信分野の初期の発明者としては、アレクサンダー・グラハム・ベル、グリエルモ・マルコーニ、ジョン・ロジー・ベアードらが挙げられる。電気通信は世界経済の重要な部分となっており、2006年の全世界の電気通信業界の収入は1兆2千億ドルと見積もられている。
多くの国は、国際電気通信連合 (ITU) が制定した国際電気通信規則 (ITR) に対応する法を制定している。ITUは情報および通信テクノロジーに関する問題を扱う国際連合の専門機関である。1947年のアトランティックシティでのカンファレンスで、ITUは「新たな国際周波数一覧に登録された全周波数を国際的に保護し、無線通信規制に従って使用していく」ことを決議した。ITUの「無線通信規制」によれば、国際周波数登録委員会 (IFRB) で参照され、調査され、国際周波数一覧に掲載された全周波数帯は「有害な干渉から国際的に保護される権利を有することとする」とされている。
国際的な視点から、電気通信と放送の管理について政治的な議論と立法が行われてきた。例えば、出版などの従来からある通信手段とラジオ放送などの電気通信のバランスといった議論である。第二次世界大戦が勃発すると、世界初の国際放送によるプロパガンダが爆発的に展開された。国家や政府や反乱勢力やテロリストや民兵などがそれぞれ電気通信や放送技術を使ってプロパガンダを展開してきた。政治運動や植民地化のための愛国的なプロパガンダは1930年代半ばごろに始まった。1936年、BBCはアラブ世界にプロパガンダ放送を行った。これは同地域の植民地化に興味を持っていたイタリアの同様な放送を相殺することを目的としていた。
